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「戦が近づいているのだ。それも大規模のな」
「戦だと?」
李陵は眉根をひそめる。
匈奴との大戦ならば、
李陵にも何かしらの情報を伝わるはずであるし
招集がかかってもおかしくない。
それがないと言うことは・・・
「匈奴が相手の戦ではないのか?」
「ああ。敵は大宛」
「大宛?」
大宛と言えば、張騫が
交易の道を作った、西国である。
何故、大宛と?
張騫が使者と赴いたことで、
大宛と漢は、友好的な関係を保ってきたはずである。
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