戦乱の音

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「横暴過ぎるだろ」 その言葉に 次は蘇武が嫌悪感を露わにした。 「陛下に向かって横暴とは・・・口が過ぎるぞ、李陵」 この時、李陵は違和感のようなものを覚えた。 蘇武が蘇武でない。 どこか変わってしまっている。 宮廷の悪しき気が 蘇武の判断を鈍らしている。 以前の蘇武なら ここで今の李陵の言葉に 嫌悪の感情は抱かなかったはずである。
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