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旅を続けて分かった。
世界には、自分の知らないもの見たことのないものが数え切れないほど存在するのだと。
同時に、己の小さなを思い知った。
これまでが
恵まれていた。
生まれも良く、何不自由する事なく生きてきた。
偉大な父と祖父の庇護の力を
己の力だと過信していた、愚かなガキだ。
生まれの良さだけでは、
長安の外に出れば
誰も認めてはくれない。
確固たる自分がなくては駄目だ。
自分の意志で立つ力が必要だ。
大栄との出会いで
少しは掴めた気がした。
だが、曖昧さは残っている。
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