弐師城 攻防戦

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己の足で立つには、 その曖昧さを完全に取り払わなくてはならない。 だから、あの人に会いに行く。 きっとそれが鍵になる。 天水で準備を整えて、 三日目の事である。 何やら城下町が騒がしくなった。 「楽鵬(がくほう)。様子を見て来てくれ」 霍景は、宿の一室で 楽鵬にそう命じる。 「御意」 楽鵬は、静かに宿から出て行くと 一刻後には、戻ってきた。
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