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「どうやら李公利率いる遠征軍が、城郭の東に駐屯したようです」
「李公利の軍だと!?」
霍景は、牀の上で跳ね起きた。
李公利は、現在の漢軍の総帥で
軍人では、一番の権力者である。
飛びつくように反応したのは、
そんな事ではない。
李公利とは、因縁がある。
李公利が、霍景の存在を認知しているかは
分からないが、霍景には彼を因縁の相手とする
理由はある。
李公利は、未亡人である母を何度も
妻として迎えようと躍起になっていた。
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