弐師城 攻防戦

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「狙いは、大宛の弐師城(にしじょう)のようです」 「弐師城・・・聞いたことがないな」 「弐師城に汗血馬(かんけつば)なる名馬を大宛は、蓄えているようでして」 「汗血馬・・・・?」 霍景は首を傾げた。 初めて耳にした馬の品種だった。 「大宛の固有種のようです。一日に千里を駆け、また血の汗を流すという世にも珍しい馬だとか・・・」 楽鵬も実際に眼にしたことがないようで 恐らく得て来た情報をそのまま霍景に伝えた。 「ふーん」 と一応納得したように見せるも 駱駝と同じく、想像すら出来ない。 (血の汗を流す馬など、本当に存在するのだろうか・・・)
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