邂逅

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※※※ 「…何だ?」 先程まで明らかに動揺していた女が、不気味な程落ち着いている。 …吸血鬼である俺がそう感じるほどに。 それに…。 「何だ。あの動きは。」 3人が同時に攻撃しているのに、まるで来る場所が予め分かっているかのように躱している。 視線は不明瞭かつ、無駄な動きが一切ない。 「…ハハァ。」 こいつは期待以上だ。 「…さて、どこまで楽しませてくれるのか。」 想像するだけでゾクゾクする。 「頼むぜぇ。ホリー。」 ニヤニヤしながら、戦うシスターを観察する。
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