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ジュンイチはベッドに尻もちをついて。
私が押し倒すみたいに覆いかぶさったものだからそのままベッドにあおむけに倒れこんだ。
「あ……アヤノ……そ、その……」
私は動かない。力を使い切ったから。自分より大きな存在を倒したんだから、しょうがないと思う。このまま寝てしまいたいけれど、でもだめだ。見たいものがあるから。
最後の力を振り絞って身を起こす。すぐ近くに、息がかかりそうなほど近い距離に、見上げるんじゃなくて、見下ろした先に、きょろきょろと視線を彷徨わせながら頬を染めているジュンイチの顔があった。
……そうとも、これが見たかったんだ。
追い抜いて、やったぜ。
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