妹扱い禁止!?

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妹扱い禁止!?

 私には明良おにいちゃんという小さいころから一緒だった人がいる。  気がつけばずっと一緒に居て、周りからまるで兄妹みたいねといわれるくらいだ。  私はそんな明良おにいちゃんがいつの間にか好きになっていた。  だから頑張って勉強をして、おにいちゃんの通っている高校への入学を果たしたのだけれど、未だにおにいちゃんに好きだって言えずにいる。  のんびりしていると、三年のお兄ちゃんはあっという間に卒業してしまうぞー! どうする私。 「明良先輩!」  昼休み、三年の教室へ赴き明良先輩を呼び出す。 「奈津ちゃんどうしたの? お昼休みに教室までくるなんて」  先輩はびっくりしたような顔で私のところまで来てくれた。 「えっと、あの、頼みごとがあって」 「ん? なんだい?」 「テストも近いんで、放課後に勉強教えてくれませんか?」  時期的にも期末が近かったので、勉強を口実に先輩を呼び出そうという作戦だ。 「うん、いいよ。奈津ちゃんは勉強熱心で偉いぞー」  先輩はそう言って私の頭を撫でる。  私を実の妹のように扱うのはいつものことだった。  だからこそ、今日は妹から彼女へランクアップさせなければならない。  私はそんな闘志に燃えていた。     
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