第1回 《後編》前書

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隣国では、異端(マシンナート)に啓蒙された王子が父王を殺し、王位簒奪し、異端の力を借りて魔道師たちを殺害していた。現場に居合わせたイージェンは、成り行きで学院長として戴冠式を執り行う。そして、異端の力に興味を持ち、南方の海戦で使われるという海中戦艦を見に行くことになった。 同行したマシンナートのヴァン、リィイヴ、アリスタと親交を持ち、友達となった。 南方の海戦は圧倒的な力で南方大島からの船団を撃沈させ、イージェンはその力の恐ろしさに驚愕する。 アリスタの友達で、マシンナートの有力者の娘ファランツェリに気に入られたイージェンは、それを利用してマシンナートの都へと向かうのだった。 だが、そこでまっていたのは、恐るべきことだった。三千年前、地上にテクノロジイで繁栄していた文明を惑星外からやってきた5人のアルティメット(大魔道師たち)が、滅亡させ、人々からテクノロジイを奪ったということを知らされる。そして、友達を人質にされ、アリスタを目の前で殺されて、生きながら解剖されることとなったイージェン。友を守るため、魔力を使わずに切り刻まれる。 一方、ヴィルトはイージェンの悪辣な振る舞いを憂いながらも、その素質と本質を見抜き、彼こそ己の後継者と認め、マシンナートの都に向かい、「彼」らを救い、死に掛けたイージェンを仮面の後継者へと導いた。 そして最後の魔力でマシンナートの都を完全消滅させ、消えていった。
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