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はらはらと風に舞う落ち葉を見ながら、ふと、思い出す。 春、マコとケイタと散歩に来た時には桜が咲いていた。 風が吹くと花びらが散って、きれいだった。 花びらを捕まえようとしてら、マコに笑われたっけ。 もう少し先に行くと、菜の花畑があったな。 今はもう、菜の花は咲いていない。 僕がそこをめがけて一目散に駆け出したら、マコも全速力で追ってきてはぁはぁいってたな。 ケイタは笑ってたけど、猫に勝とうなんて百年早いよ。 リードをつけなくても、僕はマコのそばからいなくなったりなんかしなかったから、いつも自由にさせてもらった。 それでもお互いにちゃんと気配を探してた。 公園に捨てられていた僕を拾って、動物病院に連れてってくれて、それからアパートも引っ越して。 マコと出会ってからもうすぐ3年がたつ。 長いような短いような……うーん、どっちだろう。 風が、さぁっと吹いてきて土や落ち葉の匂いがより濃く感じられる。 陽射しが暖かい。 『ルカ』 見上げた空に、マコと、それからすっかり見慣れてしまったケイタの顔も思い描いた。 そういえばここしばらくケイタには会っていないなとふと思った。
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