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「教頭先生、結果から見たらまあそうなんですよ。
だけども教頭先生、これで何回目ッスか?!」
「神田先生は、まだ新卒の新米だ。まだ仕方ない部分もあるし、それに準じて正しい指導を行うのが我々の役目だ。」
「だからって、同じような失敗を何回も看過するのも良くないと思いますがね。」
神田の方に視線を向けると、神田は弱々しく視線を逸らした。この野郎…。
ふぅ、と教頭がため息をつく。
「1学期も終盤に差し掛かってるんだ。神田先生も初めての学期末処理で精神的にも疲れてるように見える。何とか1学期が無事に終わるまでは、全体でしっかりカバーしていこうじゃないか。」
俺はハァ、とため息をつく。そうですね、と納得してないが教頭に言葉を返す。
すみませんでした!!と神田が頭を下げ、トボトボと自分の席へと戻っていく。肩を落としてるところを、同じブロックの先生が慰めてる。
だが、腑に落ちねえ。報告だの何だのの、結局俺の仕事が増えるだけじゃねえかよ。そこで甘やかすからこーなんだよ。
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