秘密

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みるみるうちに縄が巻きついて来てどんどん体がきつくなってくる… 縄が巻きつくたび私の耳元に息がかすめる。 …しのぶちゃんの息づかいはすごく荒い。 …それで今私を縛っているのが本当にしのぶちゃんだってことが実感できたのだけれど、私にはそれでもまだ何が起こっているのかちゃんとわかってはいなかった。 いつものゲームでは一番最初に縛られて恥ずかしそうにうつむいているしのぶちゃんが、どうしちゃったんだろう…っていうかしのぶちゃんどこで縛り方なんて覚えたの?考えてみれば謎だらけだった。しゃべり方も変だし。 それにここ、タケシくんのお祖父ちゃんの畑だって言ってたはずだけど、タケシくんはどこ? 急に不安感に襲われた。「ううんっ、ううっ、ううう…」えっ?ほんとうにしゃべれないよ。声もすごくちっちゃい声しかだせない… 「さるぐつわって、そうやって口に布を詰めるんだよ。声出そうとしても無駄だからおとなしくしようか」 私の縛られた体を後ろからぎゅっと抱きしめてしのぶちゃんが耳元でささやく。 「ユキちゃんに初めてのさるぐつわを噛ませるのは私ってずっと決めてたんだ。だから…」 しのぶちゃんは私を抱きしめたまま壁際に移動する…私は引きずられるようにしのぶちゃんに従うしかなかった。しのぶちゃんは壁に作りつけられた棚の前に私を立たせると棚のむき出しの柱に縄を絡めて私を縛りつける… 膝や足首にも縄を巻かれ、私は身動きできないくらいくらいきつく柱に縛りつけられてしまった。 「嘘っコじゃないさるぐつわ、しっかりきちんと噛ませてあげるね。」 …しのぶちゃんは新しい手ぬぐいを取り出すと真ん中に結び目を作った。それからスカーフも…その動作はまるで何か魔法の儀式のようだ… しのぶちゃんは柱に縛りつけられた私の横に立つと私の太腿から脇腹、胸、と指で撫で上げ、最後に首筋にすうっと指を這わせた。 しのぶちゃんの手は私の口に噛まされた布の上で止まった…
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