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私のまわりの世界はいつも真っ白。
いや、本当はたくさんの色に満ちている事はわかってるし、色は認識できている。
けれどなぜだろう。
無機質の空間にしか感じないのだ。
クラスメイトも、先生も。
まるで色を塗るまえのデッサンのような感じ。
白と黒の中で私は今日も一人でいる。
一人が好きな訳ではないけど、高校の入学式が終わってすぐに、季節はずれのインフルエンザで休んでしまった。
高校デビューの初めの一週間は結構重要で、私はその戦いに参加できず。
クラスには同じ中学の子もいなくて、知らない子と仲良くなるきっかけがつかめないまま今に至る。
ただでさえ引っ込み思案な性格の私には、話しかけると言うきっかけを作る勇気もなく。
そう。世界に色がないのはその為。
カラフルな学校生活から取り残されたからなのだ。
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