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『なんで?』
『なんでって…ゆまちゃん病院にいるって言ってたし。あとねお見舞いだよ、おやじの。
こっちに来た時に過労で倒れたらしくってさ。
だから今日代わりにくる事にもなったんだけど…』
『そっか…』
下を向き呟く。
顔に感情が出てしまったのだろう。
『何その顔は…ゆまちゃんはおばさんのお見舞いだよね、具合どうだった?ん?どうした?元気ないぞ。そんな悪いの?』
こちらの目線までしゃがむと顔を覗かれ頭をポンポンと擦られた。
だからいつもいつもいつもいつもいつもいつも近いんだってば…
こんなんじゃ照れちゃうよ、慣れるわけないじゃん!
ぽぉっと顔が熱くなる。
その様子を遠くで彼が見てたなんて知らず、
とっさに下を向き顔を赤くし照れているアタシを彼が見ていたなんて気付かず、
いつものようにいつも通りの態度をただ、とってしまった。
『俺、おやじんとこ行ってくるわ。ゆまちゃんはどうする?おばさん家に帰ってる?そこに迎えに行けばいい?』
そうだった…
明日は日曜で学校は休みだけど優太の新学期の準備もしなくちゃいけないし帰らないと…
でも金田瑠可とも話したい…
どこにいるんだろう…
はぁぁぁ。
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