第三章 二匹+二匹??

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この先どうなるんだろう。 金田瑠可は怒ってるし、これからあの社宅もでなきゃならないし… 優太と二人で生活しなきゃならないし… バイト見つけなきゃ、最終的におばちゃんに迷惑がかかるだろうし… お先真っ暗です。 『あのお父さん…やっぱり俺はこっちにいる間あそこに居なきゃいけないんですか?兄貴らと住まなきゃいけないんですか?』 あら… 酒井潤の声にそっくり。 その病室から声が聞こえてきた。 聞くつもりはなかったんだけど、聞こえてしまって。 それにしても声が似てるな… 名札を見直すが勘違いだな。 名字が違うもん。 耳までおかしくなったんだきっと。 そして今度は三階へ。 ぐるりと廻ったが彼の姿はどこにも見当たらなかった。 もう一度、おばちゃんとこにいって挨拶をしよう。 深呼吸し気持ちを切り替え笑顔を作る。 『おばちゃん、もうそろそろ戻るね。 お見舞いに来たのにばたばた勝手なことばかりしてごめんなさい。 お大事にしてね。また絶対会いに来るからね。』 痛々しい足を見つめながら話した。 『そうだ…今さっき男の人がみえてなお花を下さったの。 ゆまの知り合いだって言っとったよ、ありがとねよろしく伝えてちょうだいな…。 それから学校頑張って、青春ね羨ましいわ。このこの!』 花束を見つめ笑顔のおばちゃんに少し元気を貰った。 にしても酒井潤は律儀と言うかなんというか… ちゃんとしてるというか… わざわざこちらにもお見舞いに来てくれるなんて。 ありがと…
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