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キッチンで夕飯の支度をしている母は、忙しそうにしている。
「お母さん、夏休みにね、美奈子ちゃんの家で、お手伝いしてきてもいい?」
ひかりが話しかけた。
「へぇー、美奈子ちゃんの家は何をしているの?」
手を止めずに答えた。
母の声は明るい。今日は機嫌が良さそうだ。
「美奈子ちゃんの家はかぼちゃ農家なんだよ。すごいよね。」
「ひかりは、土いじりが好きだものね。いいんじゃない!きっといい経験になるわね。くれぐれも、迷惑にならない様にね。」
「分かってる。」
「良かったわね、仲良くしてくれるお友達が出来て。」
「うん、楽しみにしてるの。」
母も、喜んでくれている。
母は、鼻歌を歌いながら鍋をお玉でかき回した。
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