小学5年生 7

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小学5年生 7

ひかりの夏休みは残り4日間となっていた。 「行ってきます。」 「無理はダメだからね。」 「分かってる。」 ひかりの元気な声が玄関から響いた。 相変わらず、ひかりの日常は忙しい。 暇を持て余していた今までの夏と大違い。 自転車に乗り、ベダルを強く踏みしめる。ダムから吹き降りてくる風をしっかり受け止めた。 夏の匂いは睦君の匂いだ。 伊佐市の夏が大好き。 ひかりは、風に乗りビートを刻む心臓の音を追いかける。 美奈子ちゃんの家が見えてきた。 美奈子ちゃんが大きく手を振っている。 「おはよう!」 「美奈子ちゃん、おはよう」 こうして、ひかりの一日が始まる。
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