青田くんは用心棒

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「青田くん、うちは大丈夫だから帰ってください」 「大丈夫じゃねーよ。泥棒来たらどうすんだ!」 「そんなにその予言って当たるんですか?」 「あぁ、99パーセント当たる」 えー!ほぼ当たるってこと? すごい!! 「今度、私もそこ連れてってくれませんか?」 「予言カフェか?」 「はい。ミスターチオビタ?です」 「いいけど、飲み物は一種類しか出ないカフェだぜ?」 その飲み物が何なのか容易に想像できた。 「構わないです。元気になれるし」 「わかった。これはデートか?」 「デートですね」 青田くんは、わかりやすく嬉しそうな顔になった。 「いついく?!今日か?今日か?!」 今日はたまたま土曜日で学校は休み。 「いいですよ。じゃ今日の1時に」 「おしっ!じゃあ、また迎えに来てやるー!」 そう言ってスキップで青田くんは帰っていった。 な~んだ。 泥棒のことなんてもう忘れちゃってるじゃん! 青田くんは ほんとチョロい
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