青田くん

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青田くんは、学校でかなり浮いてる。 髪の毛が金髪と言うより、白い。 目つき悪い。 態度悪い。 しゃべらない。 授業中は寝るのが基本。 いわゆる〝ヤンキー〟って部類だ。 そんな彼に、壁ドンをされているのだ。 いや、壁ドンじゃない。 だって、穴空いてる。 壁に穴だよ?壁貫通技だわよ。 私は意を決して話しかけた。 「あの~……なにか御用でしょうか?」 「…………」 青田くん、無言。 ひょえ~ 怖い! 私カツアゲされちゃうの? はたまた、ブスっと刺されちゃうの? どうでもいいけど、無言で壁貫通技して10分経過。 ただだだ地獄だった。
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