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第一章
今、桐花の目の前で同い年くらいの少女がイスに拘束され、赤毛の白人にクンニリングスされながら、顔や身体の皮が殆どない老人に指の爪ををひとつずつ剥がされている。
丁寧に女性器を舐められ、ゆっくりとペンチで爪を取られていく少女はなすすべもなく悲鳴をあげていた。
おそらくなにも考える事などできないのだろう。
それは快感によるものなのか、苦痛によるものなのか、本人ではない者には想像すらも出来ない。
ただ桐花は中学生になるくらいの娘に与えるには、強烈過ぎる刺激であると思った。
そして、そのまま奥の部屋へと連れて行かれた。
「やっと見つける事ができた……」
部屋に入ると、老人は桐花にこう言った。
老人の皮を剥いだのは、桐花の父親である桐野拓也。
老人は詳しくは話さなかったが、暴力団員だった桐野拓也と、ある仕事で関わった時に散々拷問されて金を奪われたそうだ。
「お前の父親……桐野は組のしきたりを破って殺されたんだってね。……残念だよ。わしの手で殺してやりたかった」
桐花は、父への恨みを晴らすためにここに連れて来られたと思ったが、どうやら違うらしい。
老人は話を続ける。
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