第1章

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電話は…………鳴らない。 刑事たちの囁く様な、やり取りを耳に入っては消えていった。 女性の刑事が寝室から出てきて 「奥様は、お休みになりました。 奥様は自分を責めて…」 声を詰まらせた。 俺は言葉が出ず、頭を深く下げた。 静まり返ったリビング。 いつもは結羽と、歩く練習をして妻に叱られた。 『テーブルに頭ぶつけたら、どうするの!』って。 結羽…無事で居てくれ……結羽に何か有ったら……… 「ぶっ殺してやる!!!」
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