第1章

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どれだけ時間が経っただろうか… あれだけ日が高かったのに外はオレンジ色が濃くなっていた。 「寺嶋さん。」 刑事が声をかけた。 すでに外は真っ暗になっていた。 「犯人が…今村が署に出頭しました。」 「えっ?…… 結羽…結羽は?結羽は無事なんですか?」 刑事の体を強く揺さぶった。 「大丈夫ですから! 痛いですって…寺嶋さん…」 ハッとして「すいません…」と頭を下げた。 刑事はニコッと笑って「良かったですね。僕もホッとしました。」と胸を撫で下ろしていた。
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