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署に入ると、奥の部屋に通された。
刑事の後を付いていく。
はやる気持ちを抑えて…
扉を開ける。
敷物に座る小さな体…
俺たちを見つけてパアッと花が咲いた様な笑顔を向けてくる。
「「結羽!」」
小さな手を思い切り広げて覚束ない脚で俺たちを呼ぶ。
「パ……パ!マァマァ!」
あいらしい結羽……
俺たちの宝物…
駆け寄って二人で結羽を抱きしめた。
パパ、マァマァを繰り返し屈託ない笑顔を向けてくれる。
この笑顔を守らなければ…
止めどなく流れる涙の中、俺は誓った。
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