第1章

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今村と話をしていると、いつの間にか妻と結羽に背を向けていた。 時々、妻たちの笑い声が聞こえ、俺も早く結羽の所へ行きたい。 そんなことを思っていた。 「寺嶋さん…」 後ろを向きかけた時、今村が声をかけた。 こんな、おどおどした今村を見るのは初めてだ… 「きゃっ!な、何するの?離して!離して!結羽!…結羽! ヒローーー!」 妻の叫び声……… いったい何が起きた? 思った時には駆け出していた。 目に入ったのは崩れ落ちた妻…結羽?…
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