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妻の側に駆け寄ると顔色を無くした妻が目と口を見開き、指差した先に女が見えた。
抱えているのは……結羽!
間違いない!
あの野郎!!!!
妻に『じっとしていろ!』
そう言い残して全速力で女を追いかけた。
心の中で『靴履いてくりゃ良かったな…』下らない事を考える。
結羽!
結羽!
なんて速い女だ!
なかなか距離が縮まなかった。
公園を出て直ぐに曲がったのか?
姿が見えなくなった。
ちくしょー!
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