第1章

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妻の側に駆け寄ると顔色を無くした妻が目と口を見開き、指差した先に女が見えた。 抱えているのは……結羽! 間違いない! あの野郎!!!! 妻に『じっとしていろ!』 そう言い残して全速力で女を追いかけた。 心の中で『靴履いてくりゃ良かったな…』下らない事を考える。 結羽! 結羽! なんて速い女だ! なかなか距離が縮まなかった。 公園を出て直ぐに曲がったのか? 姿が見えなくなった。 ちくしょー!
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