男子たるもの闘うならそれなりの実力を常に持て

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イロハ少年は弟のハテナにメジャーを渡す 「また新しい薬作るの? 偉いなぁにいちゃん!」 「もちろん!あ、あと今日のごはんは 『29ページ 豊胸サプリドリンク』 『64ページ パイナップルクリームパイ』 『139ページ 雑穀米でパイパエリア』 これを夕飯にして!」 イロハ少年はレシピ本を開き 胸に効果のあるメニューを指さす 「いいけど、もしかしてその本の山… また一から全部読み直すの? にいちゃん倒れないでね?」 「倒れたって構わないさ!! 俺は今日から試験までの間 死ぬ気で胸を大きくしなくちゃいけないんだ! 時間が惜しいから家にある本は今日中に 全部頭に叩き込んで、明日は朝から 図書館までおっぱいに関する本を借りに行く! あ、ほら!もう新しい薬ひとつ完成したよ!」 手元の鉄鍋から 出来上がった胸を大きくする薬を一匙すくい ハテナの口に突っ込む ポヨンっとハテナの胸が膨らむ 「よしよし!成功だな!」 自分も薬を口に入れるが 一瞬膨らんだ乳房はシューっと音を立てて すぐに萎んでしまう 「あれぇ!?また!なんでぇ? なんでハテナのおっぱいは 膨らんだままなのに 俺のおっぱいはすぐしぼんじゃうんだ!」 ハテナがイロハ少年の胸囲をメジャーで測る  「にいちゃんだめだ。 ちっとも変わってない。」     
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