3:あらすじ

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3:あらすじ

 1580年、大ブリテン島でイングランドとスコットランドの対立により、内紛と謀略が渦巻いていた時代。  妖精猫ケット・シーの国の王子レオナルドは、国王の命により地球一周の船旅に出ることになった。  その目的は、猫の国に伝わる秘宝を取り戻すこと。王権の証となる《太陽の雫》という大粒のルビーが、国外に流出して長い間行方不明になっていたのだ。それがスペイン商船によってアジアの果ての有力者に売却されたという。  目指す先は遥か彼方の日本。宝玉を手にした『オダ・ノブナガ』に謁見し、猫の国に取り戻さなければならない。ヨーロッパ、アフリカ、アジア、アメリカ……世界各地を巡りながら、西欧列強の覇権争いに揺れる現地の妖精妖怪たちとの交流を重ねる。  戦いの心得のないレオナルドだが、従者のジェフリーや剣術師のウォーレン、人間の船乗りたちの協力を得て、皆を率いる船長として成長していく。  そして1582年、戦国の覇者、織田信長が裏切りの炎に没する。  その時、異邦者のレオナルドたちは何を目撃するのか――
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