When love turns into love

待てない

翌日、マサノリがバイトに入る時間。
少ししてからメールが来た。

たまにお客さん居なくて暇な時に少しだけ
メールする事はあったから。

『聞いてよ、リノ！
今日も俺の前の時間あの子だったんだよ。

１回でいいからドライブ連れてって下さいってさ。
俺の車は彼女しか乗せないって断ったよ！』

『模範回答！(笑)
店長さんに話した？』

『もちろん！困ってるって言ったらさ。

交代も被らないように配慮するし
店長が注意しとくって言ってくれた』

『それで改善されればいいねー！』

『ホント人の話聞かねーんだよ！
俺、迷惑だからってハッキリ言ったのに。

多分店長が言っても無理な気がする。
まぁ、そしたら辞めるけどさ』

『そうだね、嫌な思いして無理する事ないよ』

『リノちゃーん！
今日嫌な思いしたからさぁ…。

土曜日いっぱい癒して？』

グフフ(笑)
早速甘えん坊してくれてるーーっ！！

そんなマサノリが可愛くて可愛くて
土曜日のデートまで待てなくなったアタシ。

『明日は居酒屋バイトだっけ？』

『そう！早上がりだから帰り早いよ』

『飲みに行っちゃおっかな…。
土曜日まで待てない』

『マジ？』

『早くマサノリに逢いたい…』

『うわっ！それだけでもう元気出た！(笑)

来て来て！一緒に帰ろ？
泊まれたらママさん家泊まる？』

『お泊まり付き？(笑)
ママにOKもらったらね！』

『早く聞いてきて！』

現金だな、オイ(笑)

リビングで呑気にテレビ見ているママの所に行き
明日ママさん家に泊まっていいか聞いた。

お泊まりはOKだけどお酒は気をつけろって…。
すっかりお泊まりは公認なのね(笑)

『お泊まりOK！お酒要注意！だって(笑)』

『やった！お泊まりマジ嬉しい！
酒は俺が見張ってるから(笑)』

『アタシも嬉しい！
着替えとか持って学校行くね』

『よし！じゃ、バイト頑張る！
リノは早く寝ろよ？おやすみ』

『うん！バイト頑張ってね！
おやすみ、マサノリ』

ヤバい…。
ニヤニヤが止まらない。

逢えるだけで良かったのにお泊まりになるなんて！
素直に言って正解だったなぁ。

いそいそと明日の学校準備に
お泊まりグッズも加えた。