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筋肉痛
何時かは覚えてないけれど
寝たのは日付変わってから結構経っていたはず…。
何かが動く気配で目を醒ますと
マサノリがテレビのリモコンを手に取っていた。
「おはよ…何時?」
「おはよ、起こしちゃった?
10時過ぎだよ」
「え!?そんな時間?」
「夕べ寝るの遅くなっちゃったからな(笑)」
「マサノリのせいだぁ…」
「2人のせいだろ?(笑)」
喉が渇いたのでマサノリに飲み物を取ってもらい
起き上がって飲もうとした瞬間!
身体の節々に痛みが走った!
「イタタタ……」
「どうした?」
「起きようとしたら身体中痛い(泣)」
「え?大丈夫か?
どこ?どの辺が痛い?」
「んー…。
背中とか、お尻の方や太ももとか……」
「リノ…。
まさかとは思うけど、それって筋肉痛の痛み?」
「あ、そんな感じ!
え?アタシ筋肉痛になってんの?」
「何だよーー!筋肉痛かよ(笑)
俺、スゲェ心配しちゃったのに!」
「酷っ!筋肉痛だとそんな対応?
めちゃくちゃ痛いのに(泣)」
リノが痛がるの無理とか言ってたくせに!
筋肉痛だと心配もしてくれないのか!
すっかりご機嫌ナナメになるアタシ。
「ごめんって!
ほら、マッサージしてあげるからおいで…」
「いいです!どうせ筋肉痛くらいなんでしょ!」
「怒らないのー!
俺が悪かったってば!」
プイッて背中向けて横になっていた身体を
ゴロンとマサノリの方に向けられた。
でも、口はまだ尖ったまま…。
「ごめんね、筋肉痛も痛いもんな?
そんな可愛い口してるとチューするよ?」
「んっ……」
いいよなんて言ってないのに
勝手にチューしてきた。
マサノリにはホント敵わない。
どうしたらアタシのご機嫌が直るか
よく解ってるんだもん。
チューされて嬉しくて、尖っていた口が
今度はニヤニヤしだす。
「ご機嫌直った?(笑)
あ、お風呂でマッサージしよう!
お湯溜めてくるから待ってて!」
そう言ってサッとベッドから出て
お湯を溜めに行った。
それにしても、えっちで筋肉痛とは情けない(泣)
日頃、全く運動なんてしてないもんなぁ。
誕生日の初体験はすぐ抜いてくれたから
ちゃんとしたのって夕べが初めてだもんね。
それなのに3回もしちゃったから?(笑)
でも、動いてたのってマサノリだけだよね?
何で寝てただけのアタシが筋肉痛なのー?
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