When love turns into love

バランス

今の彼女は同じ大学同じ学部だけど
学科は違う子らしい。

同じ講義を取っていた事と
ヨッちゃんが友達になった人と
知り合いだったのが付き合ったきっかけ。

真面目なリケ女風の見た目だけどお笑い好きで
ケラケラよく笑う女の子だった。

この子と付き合ったら楽しいだろうなと思い
ヨッちゃんから告り交際スタート。

最初は楽しく付き合っていたんだけど
段々彼女の中で全てが
ヨッちゃん一色になりだした。

束縛ではないけど、
少し逢えないと寂しいを連発、
何もなくても不安だと言うようになり…。

今やそれが重くて付き合いが憂鬱だと。

「俺さ、浮気したわけでもないし
ちゃんと好きで付き合ったのに
どうしてそうなるわけ？って感じなんだよな」

「うーん…。
不安って何が不安なんだろな」

「寂しいって、デートとかしてないの？」

「他の人好きになっちゃうとか、らしいよ？
別にそう思わせるような事もしてないんだけどな。

そりゃ毎日は無理でも
時間あったらデートしてるよ。

ただ、平日は勉強もバイトもあるから週末になるし
たまには友達とこうして遊ぶけどな？」

「ヨッちゃんが彼女にちゃんと好きって
伝えてないんじゃない？」

「毎回毎回言うモノ？(笑)

時折は言うし、不安とか言われたら
ちゃんと言ってるんだけどなぁ」

「好きのバランスの問題かな…。
彼女の好きがヨシヤより大きすぎるのかも。

ヨシヤは色々な事に目を向けて
その上で彼女とも楽しく付き合いたい。

彼女は全部ヨシヤがあってだからなんじゃない？」

「「なるほど！！」」

「ヨシヤの友達だからヨシヤ寄りになっちゃうけど
彼女がもう少し友達とか他の事に目を向ければ
上手くいくんじゃない？」

「マサノリもアタシがマサノリ一色になったら
重いとか思っちゃうの？」

「俺達とヨシヤ達じゃ一緒に居た時間が違うから
一概には言えないよ(笑)

だってリノの小さい頃から見てるんだぞ？
多分、どんな所もひっくるめて好きだから
今更重いとかは思わないよ。

それに、リノは俺だけに依存してないだろ？
自分の時間を持った上で俺と付き合ってるから」