神様に頼み事

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神様に頼み事

結局ヨッちゃんは彼女と話し合ったけど 全く理解してもらえずお別れする事にしたらしい。 後日、マサノリから聞いたんだけど…。 「暫く彼女はいらないってさ」 「そっか、疲れちゃったんだね。 そのうちいい人出来るといいよね」 アタシ達はその時呑気に5ヶ月記念をお祝い中。 3年前のこの日は初めて付き合った日だった。 順調に付き合ってれば 今日は3年記念日だったのか…。 でも、そんな事はもうどうでもいい。 5ヶ月記念として祝える今があるから。 これからの毎日を大切にしたいと思っていた。 そんなアタシ達にもアタシの我が儘が発端で 少しだけ不穏な空気が…。 10月アタマの専門の文化祭。 皆それぞれ高校の時の制服を着て騒ごうってなり 招待するカレカノも制服にしようって子も! それを聞いたアタシはニンマリ(笑) いつぞやの制服デートの夢が叶うーー! なんて1人ほくそ笑んでいた。 それをマサノリに話すと…。 「今更学ラン着るの?(笑)」 「だって考えとくって言ったじゃーん!」 「リノ達みたいなブレザー&ネクタイなら 抵抗ないんだけどなぁ(笑)」 「じゃ、N高の制服なら着てくれる?」 「俺持ってねーじゃん!」 「誰かから借りるよ! まぁ、聞くのはタクミくんくらいなんだけど…」 「……………」 あ、禁句だったか? 珍しく不機嫌さを顔に出すマサノリ。
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