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子どもを置いて飲みに行くのは当たり前で私はずっと献身的に弟な世話をした。
雷と豪雨がひどい夜、恐がって泣く弟を抱きながらガレージにいった。
その日はこの地方には珍しいぐらいの豪雨で、
ガレージにはどんどん水が溜まってきていた。
このまま水の中で死んじゃうのかと思うと自分も泣きたかった。
明け方に帰ってきた父と母は「ほんとにお利口さんだね」と私に言った。
自分たちに都合よく動く私が便利だったようだ。
父母はよく整形に入院していた。
当たり屋のような事をしていると気づいていた。
入院先では元気で機嫌よくヤクルトやジョアを買ってくれたが、事故の相手方がくると急に調子がわるいそぶりをみせた。
嘘をついてお金を貰っているんだな、とわかっていたがそれを私は祖父母にも誰にも言わなかった。
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