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「それは……そうかも。もっと勉強しなきゃ、って違う。
なんか幸運独り占めしてたら駄目なんだって。」
「なんか良いこと言うじゃん、この人。あんたやっぱり運良すぎだわ。」
「そう?」
「そうに決まってるでしょ。」
「そんな事言われても、別に運を左右できるわけじゃないし。」
「いやいや。だから私たちにもおすそ分けすれば良いんだよ。
早速今日は祥子ちゃんのおごりでケーキバイキングに行きましょう。」
「なんで?」
「この前も宝くじ当たったって言ってなかったっけ?」
「えーだってたったの3000円だよ。」
「毎回一枚だけ買って3000円当たるってどんだけよ。
どう考えてもおかしいでしょ。」
「マジか。それは幾らなんでもおかしいと思うよ。」と部長。
「そんな事は良いからそれより、この絵どう思う?」と私。
「いや良くないだろう。」と部長。
「そうそう。」とえっちゃん。
「良いの。それでこの絵はどう思う?」と私。
「普通に巧いんじゃない。やっぱり美術部に入りなさい。」と部長。
「そうじゃなくて、これ誰だと思う?何で私の夢に出てくるの?」と私。
「他人の夢の事なんかわかるわけないでしょ。と言うか、この人手が四本あるよ。」とえっちゃん。
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