引越し

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「大体分かった。もうこの日記は読まないから、その代わり俺がここに住むのを邪魔しないでくれるかな? 元々このアパート借りてただけなんだろ? 別にここに居るのは良いけど、扉とか勝手に開けないでくれ。 じゃあこれでおしまい」 『お願いがあるよ』 「何?」 『あの後私がどうなったか知りたいの。それと話したい人もいるのよ』 「そう言われてもな。」 『この日記帳を私の親友の所まで持って行ってくれない?』 「見知らぬ他人の所へ行って『幽霊がこのノートにメッセージを書くから読め』って言うのか? 勘弁して欲しいな」 『もしやってくれなかったら、夜中に騒ぐよ』 「引越しで今日は疲れたから、明日で良いならやってみる」  そう言うと大輔はノートを机の引き出しに仕舞った。
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