Reset ⑤

15/20
前へ
/126ページ
次へ
「声、録音したいくらい可愛い、可愛いけど、さすがに大きいよ、譲さん……」 「ぁあっ、やっ、だ、抜い、抜いてこ、ぐっ、これ、……変っ、ぁ、んっ?! っひ――!!」  愛しい。こんなに感じてくれている。この声だって、本当ならずっと聞いていたい。でもそう言う訳にもいかず、ぐっと堪えて譲さんの口を塞ぎ、深いキスする。舌を絡ませると、譲さんも自ら絡みついてきた。 「ぁ、っあ、!つじ、う」 「っ、は、っゆず、るさ……」  お互いに限界が近いのが分かった。互いの唾液を擦り付け合い、譲さんの腰も揺れている。気持ちいいところに、自分から当てにいっている。 「っは…で、出る…で、ぁあ!!」 「俺もそろそろ、く、限界っ……譲さん、エロ過ぎ……っ」 「だめ、だめだめ、やだ抜い、抜いてっ、ぁあっ、ぁあっ、――っっ!!」  頭の中が弾けて、真っ白になる。  腰を譲さんの最奥に届くように押し付けて、精を放出した。ドクドクとリズミカルに脈打つ自分のものが、譲さんの中で徐々に落ち着きを取り戻していく。  余韻を味わいながら譲さんを見つめると、あまりの快感に耐えられなかったのか、失神していた。  譲さんの精液が譲さんの腹と、俺の胸のあたりにも飛んでいる。その精液を余すことなく舐めとり、萎れた性器も吸う。尿道口も綺麗にするように吸っていると、ほんの少しだけ尿が漏れた。一瞬、口を放そうと思ったが(そういう趣味はないし)、ちょろちょろと漏れる程度だったし、このままベッドに零れる方が面倒だし、そのまま飲干した。 「う、」  失神しているのに、また感じているようだ。性器が僅かにたち上がった。 「全く……気を失っているというのに、仕方がない人ですね」  そのままフェラチオをして愛撫すると、さっきまでの余韻か、数分とたたずにまた可愛い声をあげて、譲さんは俺の口の中で達した。
/126ページ

最初のコメントを投稿しよう!

641人が本棚に入れています
本棚に追加