1人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日も昨日の雨がまだ残っているかのように雨が降り続いた。
私はいつも通り図書室へ向かう。
今日もBGMは雨音。野球部の活気のある声が少し恋しい。
キィッ
ドアが開き、今日も元野球部の彼がやって来る。
「お前、昨日も居たな。暇なのか?」
彼は失礼な事を言う。
「そうね。野球部を辞めたあなたと同じくらい暇かも」
私は負けじと彼を皮肉ってやった。
「失礼なやつだな」
「お互い様よ」
お互いにそう言うと、私達は雨音を聴きながら本を読む。
しばらくすると雨が上がったのか野球部の声らしきものが聞こえ始める。これこれと、思い私はいつも通り本を読む。
最初のコメントを投稿しよう!