Another Story

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翌日も昨日の雨がまだ残っているかのように雨が降り続いた。 俺は今日も図書室へ向かう。彼女は居るだろうか? 今日も雨音と足音が廊下に響く。彼女の顔を見るのが待ち遠しい。 キィッ ドアを開け、今日も彼女が居るのを確認する。 「お前、昨日も居たな。暇なのか?」 知ってた。いつも彼女がここに居るのは女友達から聞いてて知ってた。けど聞いた。彼女に話しかけたかったから。 「そうね。野球部を辞めたあなたと同じくらい暇かも」 彼女が皮肉ってきた。 「失礼なやつだな」 本心ではない。 「お互い様よ」 彼女はそう言うと、本へと視線を戻す。 俺も何か読むべきかと本を探し読んでみる。 が、イマイチ内容は掴めないし何が面白いのか分からない。 俺は本を読む振りをしてチラチラと彼女を見ることにした。 彼女は本に集中しているのか俺の視線には気付いていないようだ。
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