1

6/6
前へ
/6ページ
次へ
あれから10年。 僕は高校卒業後大学に進学。卒業後はそこそこ大きな会社に就職することになった。 八上さんはあの後数日学校に来ず、お父さんの仕事の関係でそのまま転校してしまった。 僕は「青」を見る度にあの青い瞳を、自らの犯した罪を思い起こすことだろう。 青空の広がる夏の日。コンクリートジャングルに建つオフィスの一角で、同僚の青い顔を見ながらブルーライトを浴びて仕事をする。納期が迫り僕自身も青息吐息を吐く。 僕はどこから間違ってしまったのだろうか。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加