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「面白いと。 巫女ちゃんも知ってるように、緩~い編集部だ。 ささいな事でも大げさに風呂敷広げて記事にしちまう猫又出版だよ、これはイケる!とGOサインが出た」 「やっぱり......まあ、あの編集部がNOってサインは出すわけはないか。 だからこそ羽下守さんもやってこられたのでしょうし」 「まあね。 それで?巫女ちゃんの手紙を読んだ感想はどうよ?」 「疑問がいくつかありますね。 まあ、この手紙を読んだ人間ならば、まず抱くであろう当然の疑問ですけど」 「おお、そりゃま、そうだわな。 俺もさすがに気づいたぜ、わざわざウチの社のポストに投函しにくる所業......こいつ、暇人だな」 「そこですか? もっと他に疑問の抱きどころがありますよね? 差出人が書いている一家行方不明事件、これは本当に起きた話なのか。 赤いてるてる坊主と呼ばれる、よくあるやってはいけない類いの遊びの真実。 それに手紙の差出人は誰なのか......」 「ああ、その通り。 俺が言おうとした事、全部代弁してくれちゃったよ。 さすが巫女ちゃん、話が早い」 果たしてこれは私の機嫌を上げて仕事の意欲を掻き立てるためか、それともただの天然なのか、私にも判断がつかない。
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