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「その通り! いいよ巫女ちゃん、本当に俺の期待を裏切らない、いい答えだよ~」 私の答えは羽下守を満足させるものだったみたいで、実にいい返答。 「だって、その答え以外考えられないし。 本当かはわからないけど、現場?である淵無に住んでるみたいですし、これはもう直接行く流れじゃないですか。 ......つまり取材、ですよね」 「そうなんですよ、東雲さん。 いつも通りならばわざわざ出向かずに、安楽椅子探偵ばりの頭脳を駆使して記事を書いちゃうとこだけど、今回は! 今までの功績が認められて、ついに初取材! 自分の目で見て!肌で感じるリアリティ! 本物の生きた躍動する文章で読者を魅了し、ハートを鷲掴みにする事ができてしまうのさ!」 「普段の私の文章は死んで硬直した文章、というわけですね」 私のツッコミにも意に介する様子も見せず、高笑いでごまかす羽下守。 「いいの、いいの。 オカルト雑誌なんだから、あまり元気な文章だとウケがよくないし。 死んでるくらいが丁度いいかもしれないよ?」 「私の根暗な文章で読者を魅了できますか?」 「できるできる。 猫又出版の読者層って、マニアの比率高いから」 羽下守の本心は読めないが、とても誉められてるとは思えない。
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