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「......」
私の考え過ぎなのか。
未知なる力が働いて私達を現場へと引き寄せようとしている。
真実を暴かせようと......
やはり違うか。
そもそも未知なる力とは何を意味するのか、私らしくない。
そんな曖昧なモノに疑問の答えを求めようだなんて......
「難しく考える事はないって。
いつもしている仕事におまけがついたくらいの感覚で構えてりゃいいさ。
楽しい観光旅行とはならんだろうが、ま、気晴らしの一環には......それも違うか」
「それで、取材にはいつ出発する予定なんですか?」
「巫女ちゃん次第でどうにでも動ける。
とは言っても、仕事には変わりないからな。
締切には間に合わせてもらいたいから、出来るだけ早目の予定で行いたい」
「わかりました。
何か特別な準備をするわけでもないですし、明日でどうですか?」
「お、いつになくやる気だねえ。
俺は全然構わないぜ、なら明日の朝にでも迎えに来るわ。
淵無まで向かうのに、ちと時間もかかるし......そいじゃ俺も下準備すっから帰らせてもらうかな。
いやー、巫女ちゃんと旅行だなんて初めての体験だから、ドキドキが止まらないな」
「遊びに行くわけじゃないですからね、修学旅行前の生徒みたいな軽口きいてると......」
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