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「はいはい、わかってますって。
おやつは300円までにするから......あ、でも酒とツマミは別にしてくれなきゃキツいかも。
んじゃまた明日、よろしく頼むよ」
言うだけ言ってさっさと帰って行った羽下守。
私は閉じられたドアを見つめながら、明日の取材は果たして何事もなく終えられるのかを考える。
......何をバカな考えを。
超常現象なんか信じるタマじゃあるまいし、何を不安がってるの?
たかだかちょっとした取材旅行、たかがそれだけの話じゃないの。
それでも私の胸の鼓動は、なぜだか不安を助長させる早鐘を打つ。
軽く考えようとする私の思いを否定するみたいに、いつまでもいつまでも......
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