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「はい、わかりました。 どこまで出来るかわかりませんが、やってみます」 これはもう、どうあっても自分がやらなくてはならない流れだと悟った冬美、プリントを受け取り、承諾のポーズ。 もとより、春菜の様子が気になる事もあり、冬美からしたら渡りに船。 欠席したクラスメイトの自宅へ行くというのは、こんな口実でもなければ中々難しい。 「ありがとう。 あまり担任の私が表立って行動するのもどうかと思ってね......それじゃあ冬美さん、明日にでも春菜さんの様子を報告してくれる?」 「はい、そうします。 春菜の様子も何だか気になるし......」 「ではお願いね、気をつけて帰って。 最近、妙な話を耳にするから、あまり遅く帰らないようにね」 「......はい」 言い終えて、テキパキした動きでさっさと教室から立ち去る志木に歯切れの悪い返事をし、しばらくプリントに目を落として考え事をする冬美。 「終わった?」 声にハッとさせられて振り返ると、夏希と千秋の姿。 「あんた達ったら、私の助けも無視してさっさといなくなったりして......」 「待った、待った! 案外早く終わったみたいで、よかったじゃないの。 きっと私のお祈りが神様に届いたんだわね、冬美のためにいつになく必死で祈ったし~」
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