求めているもの

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数分して現れた蓮はニコッと笑って手を振る。 「お待たせ、待った?」 「んーん…。」 「さ、行くよ?」 「あっ…えっ?」 蓮は私の手を引っ張りどこかへと向かう。 「乗って。」 近くにとめてあった真っ黒のベンツ。 言われるがままに乗る。 「あの場所に向かって。」 運転席に乗っていた人にそう言った。 "あの場所" と言った蓮は少し楽しそうで。 私は何故か赤い布で目隠しされた。 「大人しくしてて。」 耳元で蓮が囁いた。 今どこに行くかすら知らぬまま私はただ蓮の言う事を聞く。 運転していた男はスーツを着こなし、サングラスをつけていた。 蓮の正体は一体… 瞳の奥に宿るとても大きな闇は…。 私は知りたくなった…。
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