10人が本棚に入れています
本棚に追加
ウサギはアリスの素質を持つありとあらゆる時代、世界の女を集めた。
その中から13人のアリスを選ぶことにした。
ウサギが企む魂胆など知らずに集められた女達は皆仲良く喋りはじめていた。
その声を遮る大きな声で、ウサギは言った。
「皆様本日のこのルルカが主催したパーティにお集まり頂きありがとうございます!」
そう言いながらお辞儀をするとルルカは企んだ顔を上げまた喋り出した。
「ですが、お集まり頂いた訳は他でもありません。皆様にアリスになって頂きたい」
その言葉に周りは唖然とした。
そして周りは余興と勘違いし、笑い始めた。
「静かに!まぁーいきなり言われても皆様全員をアリスにする気にもありませんし、アリスってなんだ?なんて無能過ぎる奴らもいるかもしれません!そんな奴は僕の欲しいアリスには程遠い。やはり、ここは皆様と争って頂きたい。そして僕が求める完璧なアリスを見つけ出したい!」
そう熱くルルカに意義を申し立てた女がいた。
「争い?私は争いなどしに来たのではありませんわ!帰らせていただきます!」
そう言った女が後ろを向き扉に向かうと大きな音が会場に響いた。
バンッ!
その音ともに女は床に崩れ落ちた。
女が倒れた床は血まみれになっていた。
周りは全員ルルカの方を見るとその手には銀色の46口径拳銃を構えていた。
そして、その拳銃の先からは今まさに打ったであろう煙が出ていた。
それを見た周りは恐怖でざわめき始め混乱に陥った。
すると、ルルカが天井に向かい2度程発砲した。
パンッパン!
その音と共に一時的に混乱が止むと、ルルカがこう言った。
「さぁ皆様アリスゲームの始まりです……」
最初のコメントを投稿しよう!