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コンッ、ガッ、と木刀がぶつかり合う度、音が響く。
くそ、やっぱり姉ちゃん強ぇ。
ここだと思って打ち込んでも、受けられ、かわされる。
ぼうっとしてたらすぐに姉ちゃんの攻撃がくるから、少しも油断できない。
早く終わらせたいのに、ままならない。
「はぁ……、はぁ……」
夜とはいえただでさえ気温が高い中、これだけ打ち合っていたら、息も上がる。
「もう終わりか?」
くそ。
流れる汗が目に入ってしみる。
姉ちゃんだって、呼吸が乱れてる。
チャンスはあるはずだ。
「まだまだっ!」
手の甲で汗をぬぐって、木刀を握り直すと、もう一度姉ちゃんに向っていった。
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