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小説家
「小説家って夢見る事があるんすよ」
「へぇ、タオくんはどんなジャンルを好むんだい?」
「冒険ものを良く読みますね。L○rd ○f the ringとか使えたら便利だと思ってH○rry p○tterとか。オーナーは?」
と言うか、そもそも本読むことがありますか?
「失礼だなぁ僕だって本を読むよ。漢方の本も読むけど、雑誌が殆どかな?雑誌の中にオススメメニューとか載ってるじゃない?
あれを一度作ってみて自己流の味付けにするの。この間作った挟み焼がまさにそれ。醤油味だけじゃなくて麺つゆでも良いし、色んなアレンジが効くから料理って楽しいと思うよ」
「…高校時代に料理を作ったら、"木之本の料理は錬金術だな"って言われた事があります」
「あながち間違いじゃないかも。錬金術って台所から生まれた説があるくらいだし。錬金術の才能があるかもよ?」
「アレンジ料理を本にするのも有ですかね?」
「それは辞めといた方が良いんじゃない?身内に振舞うんだったら大丈夫だろうけど」
「では、この前外食した時に食べたパスタをアレンジしますね」
フライパンにサラダ油もしくはオリーブ油を回し入れ、薄くスライスした大蒜に一口大に切り揃えたズッキーニと茄子を炒めます。煮が通ってきたら蓋をして火を止める。別のフライパンにトマトの缶詰に湯通ししたシーフードを合わせて煮詰めます。味の調整に塩を少々、予め茹でておいた少し硬めのマカロニと野菜をトマトソースに入れて、絡めて皿に盛り付ければ完成。
「説明聞いているだけでお腹が空いてきた」
「じゃ食べましょ」
「「頂きます」」
「…本来はパスタを入れるんだったよね。これなら箸じゃなくってスプーンで食べた方が食べ易いかも」
「でも味は悪くなかったでしょ?」
「うん、美味しい。今度加々知にも作ってあげよう♪ところで、どんなジャンルを書くんだい。目指すって事はそれなりに書いてるって事でしょ?」
「…まだ書いた事が無くって」
「ガンバッテ」
「……ハイ」
片言の応援を頂きました。……頑張ろう、ぇぃぇぃぉー…
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