ナツコイ。

態度で示そうと、大事に御厨の頬を包むと唇を寄せた。
反応を確かめながら御厨の好きな場所、気持ちい場所を探る。初めてだと言いながらもとても素直に返してくれることにおれは舞い上がっていた。

キスの合間に体にも触れた。与える刺激に御厨は小さく声をあげ恥じらった。

「もっと声聞かせて」

「無理」

「なんで？嬉しいのに」

「変な、声……出るから、困る」

自分の腕を噛みながら身をよじる御厨をもっと啼かせたくなる。甘い声で気持ちいいと叫ばせて、もっと欲しいとねだらせたい。

「変じゃないよ」

与える刺激を直接的なものに進めても御厨は拒まずそれを受け入れていった。

「あ、あ……っ、気持ち、いっ」

「ここ好きなんだ。……もっと教えて」

湿った音を立てて昂りをしごき上げていくと、御厨は腰を揺らしながらおれの腕を掴んだ。爪の跡が残るくらい、強く。

「あ、……っ、無理、もう、」

震える体は放出を求めてさらなる刺激を乞う。

「イって」

誘うと御厨はそれに素直に従い、自らの腹を汚した。くしゃくしゃに歪めた表情が彼の余裕のなさを伝えていた。何も繕わず、ただ、目の前の快楽を追ったのだ。

おれは体をずらすとまだ温かさの残る白濁に舌を伸ばした。飛び散った腹の上を何度も舐めて綺麗にしていく。
御厨は呆然とそれをみつめていた。