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「着きましたよ」
「着きましたね」
目の前にはなんか…こう…立派な…すごい扉
「カスみたいな語彙力してますね」
「やっべ…ばれてら」
「では、入りますね」
キィ…と音がして扉が開いた
蝶番壊れてね?
扉の開いた先、だだっ広い生徒会室にいたのは一人のイケメンでした。
思ったより人がいなくてほっとしちまったよ。
「やあ、こんにちは。もしかして転校生の子かな、和泉?」
座ってる場所から察するに生徒会長様だろう
でも、この人は天下もお前も手に入れそうな顔はしていない。穏やかで仕事が出来そうな人だ。
「そうです。上野京谷くんです。そちらに必要な書類があったようなので取りに来ました」
あー忘れてたと笑いながら生徒会長さんは書類片手にこっちに歩いてきた。…背が高え!
「おーおー、京谷くん!ようこそ西宮高校へ。歓迎するよ!これ書類ね」
はあああああ、とても顔が良い!どいつもこいつも顔が良い!cv緑川みたいな顔してやがる
「ありがとうございます。これからよろしくお願いします」
お辞儀をする。
うんうんと生徒会長さんが満足そうに頷いた後、「和泉」と呼ぶ。
「なんですか?」
「ちょっと相談事があるから来てくれる?」
「はい」
果たして、俺はここを出た方が良いのだろうか。出るか。出よ
「京谷くんはここで待ってて良いよーすぐ終わるから。そこで座ってて」
引き止められてしまったよ。
仕方ないのでソファーに座って待つ。少し遠くで話し合いをしている二人は素晴らしく絵になります。
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